攻略サイトは大嫌い

発熱地帯積みゲー考察を読んでいて納得するとともに、ひとつ大事な要素が
抜けていると感じました。
それは、供給スピード。


昔は面白そうなゲームがそんなにハイペースで出ていませんでした。
また、単純にゲームで遊ぶ人の数が少なかったので中古市場もさほど
活性化しておらず、定価もしくはそれに近い値段で購入することが
今よりも多かったように思います。
ひとつのゲームをやり込み終えた頃に次のゲームが出るので、それを売って
購入資金に当てるというパターンの繰り返しでした。
個人的に最もギリギリだったのは聖剣伝説3ロマンシングサガ3
たった2ヶ月の差だったので、必死こいてやり込み終えた思い出があります。


今はやり終えない内に新しいゲームが出るわ、値段もすぐ下がるわで
あっという間に積みゲーの完成。
また、それに攻略サイトが拍車をかけます。
10年前はやり込みしようにも、攻略本が出るまではろくに情報が得られず
友達と情報共有しながらアイテム収集やレベル上げに勤しんでいましたが
今の時代は攻略サイトであっという間にデータベースが完成します。
それを見れば簡単にコンプリートできますが、それと同時に多数のユーザが
コンプリートしている現状を知ってしまうので、意欲が削られます。
その上、自力ではないので達成感が著しく減少します。
そうなると、すごくまったりペースでプレイするようになります。
友達とクリアを競っている間は時間も惜しまずプレイしていたけれど
いざ先を越されると、ゆっくりとプレイするようになるのと同じです。
まあ、これは人によるとは思いますが…


いずれにせよ、マルチエンディングだとか仲間集めだとかそういうやり込みを
一般ゲーマーが自力でコンプリートできる時代ではありません。
攻略サイトを見ながらでも、相当な時間を要します。
むしろ、ゲーム会社が攻略サイトを視野に入れた作り込みをしているので
攻略サイトを利用していない個人が網羅するなんてまず不可能に近いです。


それと、攻略サイトを頼りにプレイする人はクリア時間が短くなるのと
カタルシスが得られないことによる飽きも早くなるので、中古市場への
供給スピードも上がっているように思います。
そうすると、積み上がっていたゲームをやっとクリアして売っても
二束三文にしかならず、さらに積み上がるという悪循環もありそうです。




新作の供給ペースや中古値段の推移はしっかりとしたソースがないので
個人的な感覚で書いています。