PSPってばよ

忍之閻魔帳とかで話題になっている、SCE社長の久多良木氏による
PSPの仕様についてのコメントを、先入観取っ払って読んでみた。


> 使用する液晶画面はこれ以上小さくしたくないし、
> PSP本体もこれ以上大きくしたくなかった。
> ボタンの位置も狙ったもの。
> それが仕様。


「思う」とか「考えている」とかじゃなく、「〜したい」「〜したくない」が
含まれているので、ここがコメントの中心と考えて所有のPSPを眺めた。
ボタン位置が液晶に対して左右対称で、確かに美しいデザインと思う。
この液晶画面をこれ以上小さくせず、PSP本体もこれ以上大きくしないという
制限を課すと、□ボタンの基盤に対するズレは避けられない。
○△×ボタンは正常で□ボタンだけがちょっとおかしいが、そのためだけに
せっかくのデザインを崩したくなかったという気持ちが分かった気がする。
つまり、久多良木氏の一番言いたいことはこうなる。




 「□ボタンはデザイン上、この位置にどうしても配置したかったので
  存在意義としては操作のためよりもデザインのため」


→「かといって完全に飾りだけにすると、どうしても使いたいメーカーが
  困るので、接触は悪いけれどボタンとしての機能は一応持たせてある」


→「□ボタンを操作ボタンに採用するメーカーは、そのへん留意してね」



実際、久多良木氏は
> それは対応するゲームソフトを作る会社や購入者が、
> この仕様に合わせてもらうしかない。
と言っている。


PSP発売前から言っていれば印象は変わっていただろう。
そうすれば、メーカーも□ボタンをメインで使うようなゲームは
作らなかっただろうし、ユーザも□ボタンはあくまでデザインのための
飾りなんだと認識して購入に踏み切れただろうし。
ユーザやメーカーをバカにしていると感じている人も多いけど
単にタイミングが悪かっただけだと思う。


「□ボタンはデザインのため仕方なく配置してあるので、申し訳ないが
 できる限りゲームには使わないで欲しい。」


と言ってくれた方がユーザもメーカーもスッキリ?
でもまあ、所詮ゲーム機なんだから機能性を犠牲にしてまでデザインを
追及されても嬉しくもなんともないですなあ。
これが携帯サイズではなく家具サイズの大きさなら、インテリアとしての
価値も出てくるけど、デザインが美しいだけの携帯ゲーム機を路上で
プレイしている姿は全然美しくないという罠。
VAIOだったらまだ多少はサマになるけど、PSPは…