チュートリアル

桜坂消防隊フライングゲット
災害と陰謀の組み合わせで絶体絶命都市を連想していたら
同じアイレムの作品と知って納得。
あれはあれで面白かったが、同じように後半暴走しないことを祈ろう。


説明書を流し読みしただけで操作の複雑さに一瞬うんざりしたが
チュートリアルムービーががよくできているのと、最初のステージが
操作を順番に覚えられるような展開なので、いつのまにか慣れていた。
そういうのがうまくできているゲームは意外と少ない。
シリーズものは続編が出るたびに仕様が増えるわ、最初から何でもできすぎて
プレイヤーに丸投げ状態が多いわで、往々にして初心者を突き放している。
シリーズをプレイしていることを前提にするのは構わないが、せめて
プレイ中の強制チュートリアルのON/OFFくらいは選べるようにして欲しい。
モンスターハンターなんかはそこらへんのバランスがいいと思った。




オンラインゲームだと、敢えてチュートリアルを適当にしておいて
ユーザ同士が教えあうようなバランス取りが大切かもしれない。
オンラインゲームのユーザの中には、初心者がすぐに「教えて教えて」というのを
否定する人もいるが、それはむしろオンラインゲームの自然な遊び方だ。
見たり聞いたりしながら少しずつ情報を集めて理解していく過程が面白いのに
解説サイトにいくと全部載っている。
オンラインゲームでは初心者のための解説・攻略サイトはない方がいいのかもしれない。




最近のゲームは昔に比べて面白くないと言っている人が多いが、それは
攻略サイトを見ながらプレイする人が増えたからではないか。
ゲームはクリアすることで楽しさを感じるものではなく、そこに至るまでに
試行錯誤する過程を楽しむものだと思う。
パズルゲームなどでは、開発側は少しでも多くの人にプレイさせるために
クリア後のご褒美を用意しているのに、肝心のプレイする側はというと
そのご褒美を手に入れるためにゲームを楽してクリアするという
手段と目的の逆転現象が見事に起こっている。
それを後押ししているのが攻略サイトの存在。
オンラインゲームに限らず、ゲームには攻略サイトなんてない方がいいのかもしれない。
見なきゃいいという単純な問題ではなく、人間って楽な方に流れやすいもので
攻略サイトがあればどうしてもそっちに誘われてしまう。


雑談掲示板ではゲームの感想を語り合えるので、クリアした人にとっても
プレイ中の人にとっても魅力に満ち溢れている。
そして必ず起こるネタバレ。
次第にネタバレに対する耐性がついてしまい、自分からネタバレを
求めにいくという図式ができあがる。
そして、面白くないゲームだったという感想に繋がる。


これらを一気に打破するとなると、攻略サイトをもってしても攻略できないほどの
情報量とランダム性を含む設計にする必要があるが、果たしてそれが
本当に面白いゲームなのか。